2020年11月30日月曜日

DIY>発電機を修理する

5年以上不動状態で放っておいた発電機を修理した。

以前、プラグの点検をして火花が飛ぶことを確認しておいた。それ以降、何もしてなかったので、今回は燃料系統の掃除を行った。

ガソリンはタンクから抜いてあったのと、タンクがプラスチック製なので、そちら系統のダメージはなかった。

まず、エアクリナーカバーをはずす。

次に、エアクリーナーのスポンジをはずす。スポンジは腐食してボロボロだったので、バラバラにならないよう静かにはずす。

とりあえず、これを使っていくが、次回機会があれば交換する予定。

スポンジを外し、さらにエアクリーナーボックスを止めているねじをはずす。

キャブレターが出てきた。表面もかなり汚い。燃料パイプとアクセルの取り付け金具を外す。

表面をワイヤーブラシとキャブレタークリナーで洗浄した。

フロートチャンバーケースをはずした。フロートピンが抜けず、フロートを外せなかったのでこのままワイヤーブラシでこすり洗浄する。

フロートチャンバーケースの中は、ガソリンの残渣がこびりついていたので、ワイヤーブラシとキャブレタークリナーできれいにしておく。

メインジェットをはずす。荷札の針金で掃除後、キャブレタークリナーで洗浄する。パイロットジェットは付いていない様なので、後はひたすらキャブレタークリナーで穴という穴を洗浄していく。

元通り組み立て後、燃料コックとフイルターを外して、洗浄しておく。

燃料は、あらかじめタンクから出して保管していたので、タンク内はそのまま何もしなかった。タンクはプラスチック製なのでさびの心配はない。

ということで、整備終了。一発で起動しました。

フィルターエレメントだが、amazonで厚さ15mmの板状のものを購入。はさみで切ってはめ込んでおいた。動作上問題なし。

2020年11月25日水曜日

DIY>耕運機を修理する②(ヰセキ管理機 ランドミニ30 KC30)

5年間ほど不動だった、耕運機を再生することにした。
機種は、ヰセキ管理機 ランドミニ30 Landmini30(KC30)

エンジンがかからない、と言う事なので、

点火プラグの点検・掃除
キャブレターの点検・掃除
燃料タンクの点検・掃除
エアクリーナーの点検・掃除・取り付け
各可動部の注油・掃除・点検
燃料タンクの取り付けと燃料ホースの交換・起動
その他、動かし始めてからの事
ギアオイル・エンジンオイルの交換
仕様

を行ってゆこうと思う。

①点火プラグの点検・掃除

特に問題なさそうなので、パーツクリーナーで洗浄後、ワイヤーブラシで磨いた。一応火花が出る事も確認した。

②キャブレターの点検・掃除

エアクリーナーを外す。

キャブレターとエアクリーナーを繋いでいる部分を外す。

パイプやスロットの針金を外す。

キャブレターを引き抜く。

まず外側を、パーツクリーナーで洗浄し、ワイヤーブラシでこすって、きれいにする。

フロートチャンバーケースの下のねじをはずす。フロートチャンバーケースの中を洗い、フロートの根元の棒(フロートピン)を抜いて、フロートをはずす。

穴という穴の中を、パーツクリーナーを吹きかけて開通・洗浄する。

メインノズルを外し、パーツクリーナーと荷札の針金で穴を開通させて、洗浄する。

後は、元通りキャブレターを組み立てておく。

パッキン(キャブレターガスケット)は、外す際、壊してしまったので、ゴムシートを切り抜いて自作した。

ここまで組み上がったところで、キャブレタークリーナーをキャブレターに噴霧し、エンジンをかけたら、一瞬動いたのでここまでは良しとした。

③燃料タンクの点検・掃除

手前側のビス2本と向こう側のビス1本を外し、タンクを取り外す。

タンクの内部はかなり錆びていて、洗浄の必要がある。
(1)クエン酸で洗浄→きれいにならない
(2)サンポール原液を入れて洗浄後、重曹で中和→かなりきれいになった
(3)小石を30個以上入れ、ガシャガシャとふる→そこそこ錆が落ちる
十分に錆が落ちていないが、これで良しとし、対策として、タンクとバルブの間にフィルターを入れることにした。

内部口元は擦ると錆は落ちたが、奥は手が届かず奇麗にならなかった。また、サンポールだと、錆は落ちるが、乾燥後に再び錆びてくる。専用のクリーナーを使った方が良かった。

④エアクリーナーの点検・掃除・取り付け

エアクリーナーケースの一番下にある、オイルを入れる透明なお皿が歪んでいる。そのため隙間が空き放題の上、きちんと止められない。

お皿を外し、フィルター部分を取り外すと、フィルターのスポンジが腐食していた。

あらかじめ購入しておいた板状のフィルターを切って、フィルターを作る。
フィルターをドーナッツ状に切って下の部分に入れる。
さらにその上のポール状部分にフィルターを巻いておく。ただ、これでは隙間が空きすぎてだめだった。

そこで、板状のフィルターをドーナッツ状に切ったものを2枚重ねて、はめ込んだ。

オイル受けの歪みがひどい。試しに、ドライヤーで温めたところ、柔らかくなり整形可能になった。手でむりやり広げて、だいたい丸くしてみた。

今度は、渕の部分が平らでないので、隙間が空いてしまう。そこで、鉄工用の平やすりで平らに削った。

燃料フィルターを外して掃除、また取り付け部もパーツクリーナーで掃除。

燃料フィルター・アクセルワイヤー周辺が、泥と油で汚かったので、パーツクリーナーとブラシで清掃した。

⑤各可動部の注油・掃除・点検

ベルトカバーの止めねじに注油、ねじを外して清掃した。ベルトは大丈夫のようだ。クラッチも普通に動く。

前部のスタンドが出て来ないので、CRC-556とワイヤーブラシで錆落としして動く様にした。

ハンドル回転部の錆を落とし、ストッパーを押せるようにした。これにより、ハンドルの向きが自由に変えられるようになった。

⑥燃料タンクの取り付けと燃料ホースの交換・起動

燃料タンクの残った錆が心配だったので、フィルター取り付けることにした。しかし、後から考えたら、燃料コックの所にもフィルターが付いているので、結局いらなかったのでは。とは言え、もう買ってしまったので取り付ける事にした。

燃料ホースを外してみたら、中は古いガソリンのカスが詰まっていた。そこで、購入したフィルターのパイプ径が6mmだったので、6mmの透明ホースに交換した。
しかし、少し細かったのか、燃料タンクと燃料コックへの取り付けがうまくできなかったので、ドライヤーでチューブを暖め無理やりねじ込んだ。(7mmがちょうどいいようだが)

後日、フィルターの付近からガソリン漏れを発見。フィルター径は6mmとあったのだが、少し緩いようだ。

燃料コックの中もしっかり詰まっていたので、改めてキャブレタークリーナーで掃除しておいた。

キャブレター側のつなぎ目でも燃料漏れが起きていたので、結局、「燃料コック⇔キャブレター」と「フロートチャンバーケース⇔燃料コック」間のチューブも交換した。

燃料チューブが透明だったので分かった事だが、タンクの錆が少し流れてい行くのが見えた。やはり、タンクはプラスチック製の新品に交換しておきたい。

そして、ついに起動した。いやー、よかった。アイドリングも止まらず順調。

耕運ロータリーが少し寂しい。取り外してどこかにしまってあると思うので、後で取り付ける予定。あと、尾輪か抵抗棒が無いので、これも探すつもり。尾輪はないと移動が面倒だし、抵抗棒がないと耕せない。

⑦その他、動かし始めてから気が付いた事

抵抗棒があったので付けておいた。

フィルターと燃料チューブの間から、燃料が漏れていたので、フィルターの前後を針金で縛ってみた。(ピンチコックが手に入らなかったので、その代用で針金を使った)

フィルターの向きが逆だったが、今さら変えられないのでこのまま行く。

使ってみて感じたが、アクセルとクラッチが同じ側にあると非常に操作しにくい。そのため、アクセルを左のハンドルに移してみた。

クラッチが完全に切れない。クラッチにつながっているプーリーが下がっていても、なぜかベルトが少し引っ掛かって、カタカタ音が出てうるさい。少しロータリー側のプーリーも回っている。

プーリーが、下カバーに当たっているため、完全に切れないのかと思ったので、下カバーを手で少し押し下げたが変化はなかった。

エンジン側のプーリーがクラッチが切れても、ベルトと接触している部分が大きいので、動きが伝わってしまうのではと考え、ベルトを抑えている金具を少し後ろに下げたらどうかと考えた。或いは、上下の間隔をもう少し広げるか。

持ち上げるのがやっとぐらいの重さ。自家用車での移動が難しいのではと思う。

⑧ギアオイル・エンジンオイルの交換

推奨潤滑油一覧表

区分 メーカー名 商品名 納車時
充填
ガソリンエンジンオイル 井関農機 ヰセキ・ディーゼル デラックス オイル
またはヰセキ デラックスモーターオイル
SAE規格 夏季#30 冬季#20

上限0.55㍑
下限0.35㍑
他有名メーカー
(個人的意見)
グレードSC以上
SM~SN 10W-30
ギヤーオイル 井関農機 ヰセキ・ハイポイド・ギヤーオイル(#80)
#80または#90

0.9㍑?
(あふれる寸前まで)
他有名メーカー
(個人的意見)
グレードGL4以上使用
トヨタ ハイポイドオイル GL-5 LSD対応タイプ
GEN'S 90 GL-5 ギヤーオイル
一般グリース 協同油脂 ユニルーフ№2
他有名メーカー リチューム系一般グリース
燃料 有名メーカー 自動車用無鉛ガソリン
1.5㍑

エンジンオイルを入れ替えるため、ドレーンボルトを外そうとしたが、カバーが当たっていてはずせない。そのため、給油口から抜き出せるツールを使用した。これだと、廃油受けもいらないし、廃油を缶に移すのも楽だから。

使用したオイルは、10W-30(SN)。

かなり入っていたのか、キャップを開けたらドバドバあふれ出てきた。

ギヤオイルは、ドレーンボルトの位置がよくわからなかったので、継ぎ足しだけにした。縁ギリギリまで入れろとあったので、少し傾けて適度に入れた。

オイルは、ハイポイドオイル GL-4 SAE 85W-90を使用した。(税込み\2,500-)

⑨仕様

緒元表

型式名 KC30
  区分 S D L
機体寸法 全長(mm) 1340
全幅(mm) 590
全高(mm) 1020
機体重量(kg) 43 45 36
エンジン 型式名 FEX91G-2X
種類 空冷4サイクル1気筒OHVガソリン
総排気量(c.c) 124
出力/回転速度
  (PS{kW}/rpm)
2.2{1.62}/1600
  (最大3.5{2.58}/2000)
使用燃料 自動車用無鉛ガソリン
燃料タンク容量(L) 1.5
始動方式 リコイルスタータ式
点火プラグ NGK-BP5ES
走行部 車軸ロータリー幅(mm) 320
耕うん巾(mm) 600
主クラッチ形式 ベルトテンション方式
変則段数(段) 前進2 後進1
耕運回転数(rpm)
(エンジン定格回転速度時)
正転71、109
車軸の形状・寸法(mm) 六角軸対辺23 長さ55
安全鑑定適合番号 16088

参考

イセキ KC30 ランドミニ30 ギヤオイル交換