2014年3月13日木曜日

日常の風景>パノラマ写真 パノラマ写真を作ってみた(02)

 前回のHuginを使ってパノラマ写真を再び作ってみたところ、出力エラーが出て、作成には至りませんでした。また、PhotoFit Feelを使用してみましたが、合成できる写真の容量に制限があり、いまひとつの感がありました。
 今回は、「Microsoft Image Composite Editor」(以下、M-ICE) を使ってパノラマ写真を合成してみました。M-ICEは、Microsoft Research(マイクロソフトの研究部門)が開発した、パノラマ写真を簡単に作成できるフリーソフトで、貼りあわせたい複数の写真をドラッグ&ドロップするだけで、ほとんどつなぎ目のない写真を作る事ができます。また、Huginと違い、出力する写真の形式(jpg、png、bmpなど)を自由に選択できる、出力する写真の大きさを指定できるなどの利点があります。また、動作も安定しており、特に使用上の制約(スペック的な)は無いようです。

[Microsoft Image Composite Editorの入手先]
 http://research.microsoft.com/en-us/um/redmond/groups/ivm/ice/より、最新版Version 1.4.4がダウンロードできます。windowsが32bit版か64bit版かで、ダウンロード先が違いますが、私の場合は、windowsXP 32bit版(古いやつです)ですので、32bit版をDLしました。
 その他に、「Microsoft Visual C++ 2010 ランタイムライブラリ」と「.NET Framework 4」が必要ですが、ない場合は、インストールの途中でそれらを、ダウンロード&インストールする旨の表示が出ますので、インストールします。.NET Framework 4のインストールには、結構時間がかかりました。

[写真の準備]
写真を準備します。今回は、山の風景を7枚用意しました。容量の都合上、元写真を縮小・表示していますが、実際の作業は撮ったそのままを、合成に使用しています。







[作成]
●まず、M-ICEを起動します。作成は3ステップと簡単で、各ステップは、自動ですすんでゆきます。ウインドウの上半分の灰色の部分に、基になる写真をD&Dしたり、合成結果を表示したり、プログレスバーが表示されたりします。下の段には、作業手順が並んでいて、左から順に実行してゆきます。

起動画面です。ここに、まずは、つなげる画像をまとめて、D&Dします。

●Stitch
灰色の部分に、合成したい写真をまとめてドラッグ&ドロップすると、早速、合成を開始します。ここで特に、ボタンを操作する必要はありません。

D&Dすると、この様な、プログレスバーが表示されます。画像の読み込みと、合成を行っています。

●Crop
合成した写真にハンドルが出るので、白い四角の部分をマウスで操作して、写真の切り出し範囲を決めます。ウインドウ右上のつまみで、表示の大きさを変えられます。合成された写真は、ほとんど、継ぎ目が見えず、各画像の明暗も自動調整されています。


操作パネルですが、特に、ボタンを操作する必要は無いと思います。

ウインドウの右上のバーで、表示の大きさを変えます。

●Export
・Format(出力形式)を決定します。通常はjpgかpngでいいかと思いますが。
・Qualityで、画像の圧縮率を決めます。圧縮率を大きくすると、画像の質が下がりますが、ファイル容量は小さくできます。
・Scale(出力画像の大きさ)を調整します。目的に応じて、大きさを決めますが、%を変えて、Enterを押すと、出力pixels数が変化します。


Exportの設定が済んだ所で、Export to diskをクリックし、保存先とファイル名を決めると、生成を開始します。

プログレスバーが表示されます。

●M-ICEを閉じる時、プロジェクトを保存するかどうか聞いてきます。特に保存しなくてもOKだと思います。

[結果]
作成した写真です。ここでは、一部しか見えませんが、クリックすると、別タブで見る事ができます。

M-ICEは、操作が簡単で、綺麗な写真が合成できるソフトです。これが、フリーソフトとして使用できるとは、驚きです。なお、Win7では、ビデオのパノラマ写真(?)もできるそうですが、機会があれば、ぜひ挑戦したいと思います。

[元ネタサイト]
●http://mahoro-ba.net/e1043.html:まほろば パノラマ写真作成(Microsoft ICE)
●http://research.microsoft.com:ソフトの入手先

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