回路は無事に完成し、リモコンボタンにちゃんと反応しているようなので、次にソフトウエアのイントールとセッティングをしたいと思います。ソフトウエアは、2種類必要ですが、まず最初に、WinLIRCをインストールします。
[使用するソフトウェア]
●WinLIRC ※1 ※3Linux界では有名らしい、リモコンソフトLIRCのWindows版です。LIRCは、Linux Infrared Remote Controlの略で、フリーソフトとしてhttp://winlirc.sourceforge.net/からダウンロードできます。現在のバージョンは、0.9.0bですが、参考にしているWebSiteのバージョンは0.6.5です。よくわからないので、とりあえず両方ダウンロードしておきます。が、英語がよくわかりません。困りました。●日本語版WinLIRC ※2と思ったら、日本語化版WinLIRCが公開されていました。感謝します。http://www.256byte.com/remocon/wlirc_japanese.htmからダウンロードできます。パソコンにはあまり詳しくないので、よくわかりません。古いとは思いますが、こちらを使わせていただきます。●その他対応OSは、Windows 95/98/Me/NT/2000/XPで、当方はXPなのでとりあえず問題なしというところです。
[WinLIRCの働き]
一般によく使われている赤外線リモコンの信号を、前回製作した回路で受信し、発生した信号をあらかじめ登録してあるリモコンのキー名称に結び付けて、次のソフトに渡す働きがあるようです。リモコンのキー名称と信号は、このソフトの学習機能を使って'*****.rc'というファイルに記録しておきます。このファイルはテキストファイルなので、書式を理解していれば、キー名称は、ある程度手直しできるようです。(メモ帳で編集できます)。このソフトを起動すると、タスクトレイにアイコンが表示され、信号を受信した瞬間に緑色になります。
ただ、このソフトだけでは、パソコンはコントロールできません。別のソフトが必要です。(次回に説明します)
[WinLIRC日本語版のインストール]
ダウロードした圧縮フォルダーを開いて、中のファイルをすべて、どこか適当な所に新しく作ったフォルダーに、コピーしておきます。レジストリを使っているようなので、完全にアンイストールするには、ただフォルダーを削除するだけでは、だめなようです。
①アプリケーションの起動
起動する前に、'sample.rc'をデスクトップかどこかにコピーしておきます。もし、やばくなったらコピーしたファイルを、またコピーして戻せばもとどおりです。というのも、学習に失敗するとファイルが中途半端になり、アプリケーションそのものがエラーで動かなくなるからです。さて、'winlirc.exe'を起動すると、次のようなウインドウが現れます。今回は初めてなので、他の項目はいじらず、'設定'をクリックします。また、'閉じる'をクリックすると、タスクバーにアイコンを表示し、スタンバイ状態になります。'終了'では、このアプリが終了します。
②回路のテスト
WinLIRCの設定画面です。たまに、接続ポートが'COM2'とかになっていることがあるので、ポートの確認はしましょう。
このウインドウで、一番下の設定ファイルという所が空白になっていたら、'検索'ボタン'を押して、ファイル名を指定します。とりあえず、'sample.rc'を選択しておきます。ここが空白だったり、意味のないファイルを指定すると、以降アプリケーションが動きません。他の所は、とりあえず変更の必要がありません。ファイル名指定後、'生コード(R)'をクリックします。
生コードテスト入力画面です。リモコンから送られたデーターをそのまま表示します。
ここで、リモコンのボタンをおもむろに押すと、何やら文字と数字が、どんどん表示されるはずです。テストしているだけなので、パソコン自体には何の変化もありません。もし、この様な表示が出なければ、回路・接続・パソコンのBIOS設定などに誤りがありますので、回路製作の所に戻ってチェックする必要があります。単純な所では、リモコンに電池が入っているか、リモコンが壊れていないかを見る必要があります。動作が正常なら、ウインドウの×ボタンをクリックして、戻ります。
③学習機能
いよいよ、リモコンの学習です。リモコンのキー名称を入力し、実際にキーを押して記録してゆきます。付いているキーの数だけ、繰り返さなければならないので、ちょっと面倒です。'学習'をクリックして、リモコンの学習モードに入ります。
すると、次のようなウインドウがあらわれます。リモコン名を入力し、enterを押します。数種類のリモコンを使う場合は、それぞれに区別し易いよう、名前をつけておきます。ここでは、sonyとしました。
よくわからないので、enterを押します。
よくわからないので、enterを押します。
どれでもいいので、とりあえず1つリモコンのボタンを、ぽちっと押します。
次に、別のリモコンボタンを1つ押します。基本設定が終了するので、このあと、10回くらい違うリモコンボタンを、次々押してゆきます。うまく読み取れない場合もあるので、その場合は同じボタンを押しなおします。リモコンの種類によっては、やたらにエラーが出るので、ひどい場合は別のリモコンにして、最初からやり直した方がいいと思います。
順調にゆくと、ステップ1が終わり、ステップ2へ移ります。ソフトとリモコンの相性もあるらしく、なかなかここまでがうまく行かない場合がありました。特に、使い古しのリモコンではキーの接触が悪くなっていて、この傾向が強いようです。もしだめなら、思い切ってあきらめて、別のリモコンを使いましょう。ここで、キーの名前を適当に付けて入力し、enterをおします。名前は、あとで思い出しやすいものにします
リモコンのキーを、ずっと押しっぱなしにして、適合のカウントが64まで行ったら、次のキーのセットに移ります。以降、キーの名前の入力、リモコンボタンの押下をその数だけ繰り返します。
適当に飽きた所で、何も入力せずenterだけ押すと、学習が終わります。学習内容を記録する方を選択します。
'OK'のボタンを押して、設定ファイルを完成させます。
'ファイル最適化(A)'をクリックして、最適化を行います。
最適化前の設定ファイルです。メモ帳で読んだり、編集できます。#の行は、コメント行。コマンド行のパラメータ間は、半角スペースで区切ってあります。
# this config file was automatically generated# using WinLIRC 0.6.5 (LIRC 0.6.1pre3) on Fri Oct 14 20:27:50 2011## contributed by## brand: sony# model:# supported devices:begin remotename sonyflags RAW_CODESeps 25aeps 100ptrail 0repeat 0 0gap 33441begin raw_codesname power3517 3465 847 876 872 871870 863 872 2598 848 877872 2600 847 875 873 864872 866 873 864 873 874874 2599 847 2611 846 2611849 2607 848 875 873 2592847 877 871 2602 846 2609847 2611 847 2611 846 2612845 876 873name 13519 3450 869 860 874 851873 852 874 2586 866 867872 2587 871 2596 874 2586867 2590 871 2594 867 2595871 860 874 2585 869 2590868 2597 871 855 872 2587872 857 873 850 874 851874 850 873 850 874 850873 2587 870end raw_codesend remote
最適化後の設定ファイルです。
# this config file was automatically generated# using WinLIRC 0.6.5 (LIRC 0.6.1pre3) on Fri Oct 14 20:29:09 2011## contributed by## brand: sony# model:# supported devices:begin remotename sonybits 24flags SPACE_ENCeps 25aeps 100header 3518 3457one 865 862zero 865 2597ptrail 865gap 33441toggle_bit 0begin codespower 0x0000000000EBE1411 0x0000000000E8117Eend codesend remote
これで、WinLIRCの設定が終了しました。いったんWinLIRCを終了後、設定ファイル名を判りやすい名前に変更します。再びWinLIRCを起動し、タスクトレイにあるアイコンを右クリックし、'windowの開閉'を選択します。開いたwindowの'設定'をクリックし、切り替わったwindow の設定画面の一番下の設定ファイル名を、変更した名称にします。'OK'をクリックし、WinLIRCのwindowの'閉じる'をクリックすると完了です。一応、リモコンのスイッチをおして、タスクトレイのアイコンが緑色になるかチェックしてください。
[失敗]次回は、パソコンをコントロールするためのソフトウエアをインストールします。
●リモコンのキーがへたっているせいか、動作が怪しく、うまく認識してくれませんでした。何度やってもだめなら、思い切って別のリモコンを試した方がいいと思います。また、後でわかったのですが、パソコン自体も壊れかけていて、COMポートがうまく動かず、リモコン設定の妨げになっていたようです。●その際、設定ファイル(初期値は'sample.rc')が壊れてしまい、それがわからず苦労しました。最初に書いたように、WinLIRC起動前に'sample.rc'をどこかにコピーしておき、だめになったら戻すようにした方が、やりやすいと思いました。●なぜか、最適化がうまくいかないこともありました。最初からやりなおしです。{/悲しい/}●リモコンの電池が切れていて、回路が動作せず、原因を突き止めるのに四苦八苦しました。バカです。{/がっかり/}
[その後]
●SONYのリモコン(RM-VC10)についてですが、ボタンを1度押すと、2回コードが発信されるため、本機には適しません。
[参考サイト]
ありがとうございました。※1:Windowsをリモコン操作しよう!(http://homepage2.nifty.com/m_nob/make/winlirc/index.html)※2:FUTABA HOME+BLOG(http://www.256byte.com/remocon/index.html)※3:WinLIRC(http://winlirc.sourceforge.net/)
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